痔に関する正しい常識と間違った常識

痔の治療を始めるにあたって、ここで少し[専門家や医者の言う常識]といわれていることについて考えてみましょう。

<痔核についての常識>

便通を整えるために、肉類など脂分の多い食べ物を減らし、野菜や果物、海藻類などといった食物繊維を努めて多く摂取するようにしましょう。

→便秘編でも述べたとおり、肉類などの脂肪分をとりすぎないようにするということです。
肉類を食べないようにする、ということではありません。
脂肪分は重要なスタミナ源であり、力の源です。
適度の脂肪分は便の「潤滑油」です。
バランスよく食べることで、便通を整えるだけでなく、健康維持にもなります。

わたしの場合、肉類が大好きでいつも多く食べますが、その際にも肉だけでなく野菜もしっかり摂るように心がけていました。
今はこれが当たり前になり、結構バランスがよい食生活ができているとおもいます。

辛いものなどの刺激物の摂取を控える

香辛料のきいた辛いものは、身体の中で消化されずに便に混じって排出されます。
その便が肛門を通るときに「痔核」に刺激を与えてしまうからということです。

しかし、辛味成分だけでできた「うんち」ならまだしも、辛味成分が混じっただけの「うんち」でそんなにも肛門の痔核が刺激されるのでしょうか?
ましてや、便が肛門を通り抜けるのは、ほぼ一瞬です。
その一瞬で、痔核に悪影響を与えてしまうものなのでしょうか?

辛いものを食べると痔になる。」
これは昔からよくいわれていることです。
こんなこと言っていたら、「キムチ大国」や「トムヤンクン大国」に失礼です。
この国の人たちはみんな「痔持ち」とでもいうのでしょうか?
私の手に入れた資料では、これらの外国の人は、日本人より痔の比率が少ないとされています。
食文化や生活習慣による違いもあるでしょうけど、「辛いもの=痔に良くない」という決め付けは決して正しいとは思えません。

辛いものを食べると、汗が出ますよね。
これは、辛味成分が「代謝機能」を促すことによって、血液の流れ(血行)が良くなるからです。
血行が良くなれば、体も温まり、肛門の動静脈の「鬱血」も起こりにくくなります。
むしろ、痔には良いものだとも考えられます。

しかし、辛味成分には残念なことに「下痢を引き起こす」といった作用もあります。
下痢をすれば、何度もトイレに行くこととなります。
すると、肛門に負担がかかりすぎて、痔核には悪影響となることでしょう。

更に下痢は、「痔瘻(痔ろう)」の最大の原因となりますので、注意してください。
一度に大量に摂りすぎなければ、何の問題もないでしょう。

アルコールの摂取を控える

お酒に含まれる「アルコール」は、痔には悪影響だと、よく言われます。
飲酒好きの私はそうは思えません。
適度な飲酒は、血行が良くなり、身体を温めてくれます。
(痔の治療には身体を温めることが一番です。)

他にも、ストレス発散の手助けもしてくれます。
現に私は、痔が完治した今でも、毎日酒を飲んでいます。
それでも再発の兆しもありません。
体質の違いもあるでしょうけど、アルコールを摂取することによって、痔が悪化することはありませんでした。

ただし、一度に大量の飲酒はいけません。
痔はおろか、胃腸、肝臓、心臓、そして脳にまでダメージを与える危険性があります。

大量の飲酒は、アルコールを分解するために、肝臓に血液が集中してしまいます。
そして、本来心臓に戻るはずの肛門の周りの血液が、心臓に戻れずに鬱血してしまうといわれています。

さらに大量の飲酒は、「便秘編」でも述べたように、下痢の原因にもなってしまいます。

「酔いつぶれるまで飲む」のではなく、「お酒を楽しむ」程度であれば、なんの問題もあ
りません。
よって、無理にアルコールを控える必要はないということです。

たばこをやめる

「酒は百薬の長、たばこは百害のもと」
といわれています。
近頃は、たばこは何かに付け嫌われています。
「病院内は全面禁煙」、「航空機内全面禁煙」、「店内全面禁煙」 「禁煙車」、「禁煙席」、どこに行っても必ずといっていいほど、「禁煙」のマークが見られます。

私が仕事に行った「建築現場」の敷地内までも、禁煙の看板が立っていました。
まだ家の立っていない状態でも許されないなんて、せめて青空の下くらい自由に吸わせて欲しいものです。
「愛煙家」にとっては本当に肩身の狭い世の中になってしまっています。

たしかに、たばこは身体にいいものとはいえません。
たばこに含まれるニコチンのせいで、ビタミン C が欠乏して、風邪のひきやすい身体になってしまいます。
「風邪は万病のもと」です。

更に喫煙は、「肺がん」、「心臓病」、「脳梗塞」、「動脈硬化」などの恐ろしい病気の引き金になることもあります。
これらの病気は、直接「死」に係わってくる「危険な病気」です。

さて、たばこは「痔」にとってはどうでしょう。

痔に対しては、喫煙により血行が悪くなるので悪影響だと考えられます。
たばこ に含まれている「ニコチン」は血管を収縮し、血液の流れを悪くしてしまいます。
その結果、肛門周辺部の血管の鬱血(うっけつ)が起こりやすくなり、痔を悪化させる原因となってしまうことがあります。

このように喫煙は痔にも身体に悪いというのは明白です。
しかし喫煙者の話を聞くと、「精神が安定する」「ストレスが発散できる」「考え事するときに役に立つ」などのプラス面もあると言います。
ストレスが発散できて精神が安定すれば、痔に対しては一概に悪いとはいいきれないと思います。

喫煙するのは自分です。
その結果、身体を壊すのも「自己責任」です。
長年たばこを吸い続けていても、100 歳以上生きる人もいます。
メンタル面でプラスになれば、別にむりやり禁煙する必要はないのではないでしょうか。
(そして、最低限のマナーを守るのが大切です。)

私は一日 20~30 本吸っています。
酒は飲むし、たばこも吸いますが、痔には影響がなかったと思います。
酒で血行がよくなり、たばこで血行がわるくなり、ちょうどいいバランスが できていたのかもしれません。(そんなバカな。)

ストレスを溜めない

「ストレスを溜めることで痔が悪化します。」
そうはいっても、痔持ちにとっては「痔になった」こと自体が、大きなストレスです。

痔だけでなく、他の病気に対しても悪影響だとよくいわれている「ストレス」。
感受性の優れている「人間」にとっては、避けることのできない問題です。

人は生きていく中で、何かしらのストレスを抱えています。
ストレスが全く無いという人などいるのでしょうか?
おそらく、全く感情のない「ロボット」のような人でしょう。
思考回路の停止してしまった人でしょう。

本能だけで生きる「野性の動物」でも、ストレスがあるといわれています。
残念ながら「ストレスを溜めない」ということは、そう簡単には解決することのできない大きな問題だと思います。

ストレスの解消になるものは、人それぞれ色々なものがあります。
・ 旅行に行く(温泉など)
・ カラオケに行く
・ 酒を飲む
・ 身体を動かす(運動など)
・ 趣味を持つ
・ 癒し系のグッズを使う
・ ドライブする
などと、数え上げればキリがありません。

「ストレスを溜めない」のではなく、少しでもストレスを解消しようとする努力が必要だと思います。


体を冷やさない

痔にとって「冷えは天敵」と言ってもいいくらい悪いものです。
痔疾患だけでなく、冷えはすべての病気に対し、悪影響を及ぼすのではないかと考えられます。
冷えることによって、体全体の血液の循環が悪くなります。
すると余計に体が冷えると言った悪循環に陥ります。

血液の循環が悪くなるとどうなるのでしょうか。
痔の疾患、特に痔核を持っている人にとって、血液の流れが悪いことは、鬱血の症状を引き起こす大きな原因になります。
もともと肛門は鬱血しやすい場所です。
血行が悪くなれば、一番先に鬱血してしまいます。
*私も体が冷えたときは、痔核の痛みが更に強く感じられたものです。

できるだけ、体を冷やさないよう注意して生活するようにしたいものです。

しかし、そうは言っても冬場はどんなに厚着をしていても、結構体は冷えるものです。
そういう時はじっくりとお風呂に入って、冷えを取って、血の巡りを良くして、鬱血を解消しましょう。

意外なところでは、夏場の冷房による冷えがあります。
そうならないためにも、冷房の温度を 28 度以上にして、必要以上に体を冷やさないようにしたいものです。


肛門(お尻)を温める

これは本当に効果があります。
肛門を温めるにはどういった方法があるのでしょうか?
保温効果の高い下着を付けたり、おしりをカイロなどで温めるとかありますけど、一番効果のある方法はズバリ「入浴」です。

ただし、熱すぎるお湯での入浴は逆効果になります。
急激な温度差によって、血管が収縮してしまいます。
そして、肛門付近の動静脈に負担がかかってしまいます。
さらに、「ヒートショック」といって、急激な温度変化のために血管が収縮して、血行が一気に上昇する危険性があります。
脳卒中や心不全などの発作を招き、最悪の場合、死に至るケースもあります。
熱すぎるお湯での入浴は、身体にも負担がかかるので注意が必要です。

あと入浴したときは肛門もきれいに洗ってください。
体は石鹸で洗うけれど、肛門は洗ったことが無い、という人もいるかと思いますが、出来るだけ石鹸をつけて洗いたいものです。

*私は必ず石鹸(薬用)で洗います。
そうすると、気のせいかもしれませんが、体の隅ずみまで清潔になった気がして、とても気分が良いです。
そして、注意点は、「ナイロンタオル」などでゴシゴシ洗わないことです。
肛門の粘膜が薄くなり、最悪破れてしまい、そこからばい菌が進入して化膿し、更に症状の悪化を招く危険があります。
できるだけ、指などでやさしく洗うことを勧めます。

肛門を触ることに抵抗がある人は、患部にシャワーを当てるだけでも良いかと思います。

もともと入浴は、他の生活習慣病などの病気の治療にも効果があることが確認されています。
痔のため、というよりは体を健康に保つために、できれば毎日ゆっくりと入浴時間をとり、ストレスまで一挙に解消したいものです。
*ただし、この「肛門を温める」というのは、「痔ろう」にとっては逆効果です。 患部を温めることで、化膿が進行してしまうので、注意してください。


肛門(お尻)を清潔に保つ

 肛門を常に清潔にすることによって、「雑菌」から肛門を守ります。

健康な人は普段あまり意識せずに済むことですが、大便はアルカリ性で非常に皮膚に対して強い刺激を与えるものであります。
また、「病原菌」や「雑菌」の棲みかでもあります。
肛門周辺に便が付着した状態を放置すると、これが原因でかぶれや炎症の原因となることがあります。

しかし、人間の体はうまくできたもので、「局所免疫」というものがあり、雑菌の肛門での繁殖を防いでくれています。
それでもこの「局所免疫」というものも、それほど万能ではありません。
局所免疫があっても、清潔でない肛門はいろいろな病気になる原因となります。
そのため、排便を行なった後、肛門周辺に付着した便は、可能な限り取り除き、肛門を清潔にするのが痔の治療と予防には大切だということです。

肛門を清潔にする最も良い方法は、排便の度に入浴することです。
全身の血の巡りがよくなり、すみずみまでキレイになります。
と、いっても、いつでも入浴できるわけではありません。
排便の度に入浴なんて普通の人には無理なはなしです。

その場合には、肛門洗浄用のノズルや温風の出る便器を使ってください。
また、携帯用のおしり洗浄のための器具もありますので、家庭だけでなく、職場や公共のトイレでもおしりの洗浄ができます。


治療薬を正しく使用する

専門家や医者は決まって「治療薬」を勧めます。
「自分の症状にあった薬を正しい使用法で使ってください。」
といいます。

しかし、私は薬の使用は「大反対」です。
なぜなら私自身、色々な薬を試しても「痔の根本的な治療」にならなかったからです。
痔の苦しみから逃れたい一心で、それはもう膨大な種類と量の治療薬を試したものです。
ちなみに、20 数年で使った薬代(痔の薬代だけ)は、ゆうに 300 万円を超えています。
今思うと、本当に苦しかったのだと思います。
高い「授業料」でした。

参考までに、痔の治療薬と呼ばれるものには、こういった種類があります。
・ 座薬
・ 軟膏
・ 飲み薬
・ 塗り薬
・ 漢方薬

どれも他の市販薬と比べると、非常に高価なものです。
それでも痔で苦しんでいる人は、「せにはらはかえられず」にこれらの薬を頼ってしまいます。
わたしもその一人でした。
痔の治療薬と言えば、坐薬や軟膏が一般的でしょう。
しかしながら、坐薬や軟膏には、痔をその原因から治していく効果はありません。
そして、これらの治療薬には危険があります。なぜならステロイドが含まれているからです。

一方、「漢方薬」はといいますと、先ほどの薬に比べると危険がありません。
しかし、飲み続けなければ効果がありません。
使用を止めるととたんに症状がぶり返します。
そして、大変高価でもあります。

私も漢方薬に頼っていた時期がありました。(かなり有名な漢方薬です)
たしかに飲み続けているときは、少しは症状が緩和していましたが、「30 日分 3 万円」
近くする高額に小遣いが厳しくなり、止めざるを得ませんでした。
するとどうでしょう、3 日程ですぐに症状がぶり返してしまいました。
この「有名な漢方薬」はただ単に、飲み続けている間に症状を抑えていただけなのです。

いくら高い薬でも、根本的な治療にはなっていなかったのです。
「強力な治療薬」ではなく、単なる「痛みの抑制剤」とか書いてあれば、こんな高い薬などに頼ることはなかったでしょう。
治療薬の「無能さ」に呆れ果てました。

色々な治療薬(?)を使用したおかげで分かったことは、薬だけでは「うわべの治療」にしかならず、「根本的な治療」にはならないということです。
薬物を使用するにあたって十分に認識しておくべきこととして、痔はもとより生活習慣病の一種であり、薬だけで完治することのできない病気である、という事実を忘れないでください。

痔を完治するためには、その原因となっていた生活習慣を改めることが大切です。


早めの手術を勧める

痔の手術にはさまざまな「手術法」があります。
たしかに、手術をすれば痔の苦しみから開放されます。
ただし、それは一時的に開放されるだけです。
多くの人はこれで「痔が治った」と思うことでしょう。
そしてその後、多くの人が「痔の再発」や「術後の不快さ」「後遺症」で落胆します。
痔の原因となった生活習慣を改めなければ、再発するのは当たり前です。
きっと何度手術しても同じことでしょう。
いえ、同じでなく、手術を重ねるたびに患部への負担が大きくなり、やがて手術のできない状態に追い込まれるでしょう。
そう、肛門を摘出して「人工肛門」へと・・・

そこまではいかなくても、私の周りではこんな話があります。
・ 同じく肛門のしまりが悪くなり、力を入れることができず、重いものが持てなくなり、仕事を変えるしかなかった。(元材木屋の運転手)
・ 「麻酔をかけると傷口の治りが悪くなる」といわれて、麻酔なしの手術で地獄の苦しみを味わった。(叔父1)
・ 下腹部に力が入らなくなり、同様に「膣口」のしまり具合まで悪くなり、異性との「お付き合い」に自信が持てなくなってしまった。(20 代半ばの女性)
・ 詳しい説明も無く手術されて、退院時には法外ともよべる多大な請求を受けてしまった。(隣人の姪)
・ 若い看護学生たち十数人の見学する前で手術されて、大変な辱めを受けてしまった。なんとその学生の中には娘の友達二人がいた。(大工さん)
・ 「術後の排便の痛みの恐怖」で重度の便秘になり、すぐに痔が再発してしまった。そして医者に怒鳴り込みに行き、大騒ぎになってしまった。(叔父2)
などと、数え上げればキリがありません。

私の母親と叔父2は「内痔核」から出血しただけで、即手術をされました。
二人とも、最も軽いⅠ度の内痔核にもかかわらずです。
この程度で手術するなんて、とんでもない「ヤブ医者」です。
叔父2が怒鳴り込むのも無理もありません。

私の場合、このような話を聞いていたため、医者にいく決断ができなかったことが幸いして、手術をしないで済みました。
医者や専門家の言うことに、にわかに疑問を感じていたからです。
そのおかげで、手術や薬に頼らないこの「治療法」が確立できたようなものです。

先の例からみて、「手術をすれば痔は治る」ということではないことがわかります。
「手術」の選択は決して正しいこととは思えません。
そういう手段もあるということです。
やむを得ず、医者の診断を受けるときは、医者の「良否」の見極めが重要です。
すぐに手術を勧める医者や、詳しい説明のない医者などは、極力避けるのが賢明だと考えられます。

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