肩こりを治すためには肩の治療をすればいいの?

肩こりを治すために知っておいて欲しい言葉の一つに「五臓六腑」があります。
私たちは肩を痛めた場合、“肩”という単体でしか見ない癖がありますが、実際はいろいろな要素が重なって体に悪影響が起きていることが多くあります。

五臓六腑は、東洋医学において私たち人間の内臓をあらわすときの言葉です。ここで言う「五臓」は肝臓・心臓・肺・腎臓・脾臓を意味しており、「六腑」は胆・大腸・小腸・膀胱・胃・三焦を意味します。

そして、五臓六腑につながる経路と呼ばれる「気の道」の存在があります。気の道は頭のてっぺんにある百会(つぼの呼称)から胸の中央にある伝脈と背中の中央を流れる督脈を通っており、この部位に異常があると体を正常に保つことが難しくなります。

つまり、肩こりを治すためには単純に肩の治療を施せば良くなるというものではなく、体全体の状態を正常に保ち、体のバランスを整えることが肩こりを改善するために必要な行動といえるでしょう。

整体やカイロプラクティックの患者さんの中でも、肩だけでなく腰や足などの複数箇所に痛みを伴っている方がいますが、そういう方に限って普段の生活で自分を大切に扱わず無理を重ねてきた場合が多いです。

私たち人間の体は、どれだけ酷使しても元通りになるという作りにはなっていません。
使った後は休めなければ疲れたままですし、歳を重ねるにつれて弱っていく消耗品なのです。その為に、歳をとるにつれて体のケアが必要になりますし、若いころと同じような感覚で体を扱っていては体を痛めるばかりの結果になってしまいます。

ただ、現代人は時間に追われ、誰もが忙しい毎日を送っていますので、自分の体のケアをする時間すらないのが現状だと思います。サラリーマンの方は朝早くに家を出て、一日会社で働き、時には残業を強いられ家に帰ります。

時計の針が12 時を回っている時もあるでしょうし、とてもゆっくりしていられる状況ではありません。主婦の方も昼間はパート。家に帰って洗濯などの家事を終えて食事を作ってバタバタ…。

そのような毎日を送っていますので、体の疲れは取れることがなく、体に疲れが蓄積していきます。そうすると、たまった疲れによって体が元の健康な状態に戻ることが難しくなってしまい、肩や腰、足といったいろいろな場所を壊してしまうのです。

一日の疲れは一日で取る
まずはこの事を心がけていきましょう。

ストレスが原因で肩こりになる理由

肩こりがなければ、自分の人生は変わっていたと思う。
このように思う人は少なくありません。
後で詳しくお話をしますが、肩こりは片頭痛を誘発する原因になっており、この片頭痛のせいで、憂鬱な気分になったり、常に頭痛薬が手放せない生活を強いられている人も大勢います。

では、この肩こりの原因は一体何なのでしょうか。
肩こりの原因は色々と考えられますが、私は血液の流れの悪化による筋肉のこわばりからくると考えております。

実は、私たち人間が患う病気の大半の原因はストレスであるという説があり、この説は今では一般的に知られるようになってきています。そして、肩こりも例外ではなく、ストレスが大きく関係しています。

まず、あなたに知ってほしいのは、ストレスを抱えると私たちの体がどのようになるかという事です。ストレスというのは、体に無意識的な負荷を与えますので、これによって体は休まることなく常に圧をかけられている状態になります。

つまり、寝ても疲れが取れないとか、普段より疲れやすいといった症状が起き始めて、これによって、体の至るところに支障がでてくるという仕組みです。

まず、ストレスがたまってくると、体の血行が悪くなります。
そうなると、体全体の働きが鈍くなりますので、体の各箇所に疲れがたまり、その疲れが「こり」となっていくわけですね。


肩こりもこれと同じ原理です。
特に首の周りは重要な血管がたくさん通っていますので、肩だけでなく首回りもカチコチに固まります。

そして、肩こりが生じてくると、その凝りが周りの部分にも徐々に広まっていきますので、肩や首回りだけでなく、肩甲骨や鎖骨付近などの血液の流れが悪くなってしまい、慢性的な肩こりに陥ります。

1日の疲れ・ストレスを効率よくとる方法

それでは、今から一日の疲れを効率よく取る方法をご説明します。
先ほども少しお話しましたが、私たちの体はストレスによっても蝕まれます。
ストレスがたまると体の回復機能が本来の働きをせずに、寝ていてもストレスの影響で心身共に休まらず、体の疲れが取れる事はありません。会社や生活の中で嫌な事があった時などに、いやな夢を見てしまうのはこのストレスのせいです。

つまり一日の生活の中で溜まったストレスを確実に一日で取り、体の状態をリラックスさせることができれば、疲れを溜めこまずに翌日を迎えることができますので、体の疲れ方が全然違いますし、朝起きた時も心地よく布団から起き上がる事ができます。

その為にして欲しい事は、入浴です。
入浴でストレスを解消する


「え?それだけ?」と思うかも知れませんが、この入浴こそが体の疲れとストレスを発散するのに一番適している方法になります。
ただし、単にお風呂に入るだけでは駄目です。
できれば布団に入る前にお風呂に入る事が一番良いでしょう。
その方が後に入られる方の事を考えることなくゆっくりのんびり入れますし、一日の疲れを出し切ってあとは寝るだけのリセットができます。けっこうお風呂に使うカロリーは高いので、ほどよい疲れもありぐっすり安眠できるのです。
特に冬は冷え込みますので、冷え性の方はぜひ布団に入る前に入浴してみてください。

このごろ若い人たちはシャワーで済ます方が多いのにはびっくりします。そういう方に限って肩こり、腰痛、片頭痛で痛み止めを飲み続け、おまけに便秘。そのような方はぜひシャワーではなくゆっくりお風呂に入ってください。
お風呂に入る時間がないとおっしゃるなら睡眠時間を20 分少なくしてでも入って下さい。そちらの方がぐっすり安眠できるものです。一年以上も痛み止めを飲み続けていた方がこれを実行したおかげで、一ヶ月足らずで痛み止めを手放す事に成功しました。

生活が忙しすぎて、家に帰ってごはんを食べて、そのまま倒れこむようにお布団に入って寝る。これをしてしまうと体のケアを全く行わないままに寝てしまう結果になりますので、睡眠を取っても疲れを取ることができません。

睡眠効果を十分に高めるためにも、できるだけ寝る前にお風呂に入ると効果的です。また、お風呂はシャワーで済まさずに必ず湯船にしっかりと浸かるようにしましょう。お風呂は身体を洗う場所から疲れを取る場所と考えを改めてみて下さい。

もし嫌な事があった日は、その事への愚痴で構いませんので、お風呂の中でスッキリするまで吐き出すようにしましょう。実は、嫌な事があった時に誰にも言えず自分の中でため込んでしまう事がストレスを大きくさせる一番の原因となっています。

よって、嫌な事があった場合は必ず口に出してストレスを吐き出します。愚痴を口に出して吐き出す程、体内のストレスが発散され、それと同時にお風呂に浸かる事でのリラックス効果で心身の疲れが同時に取れます。

【ポイント】
・できるだけ布団に入る前にお風呂に入る
・お風呂はシャワーではなく湯船に浸かる
・嫌な事はお風呂の中で吐き出す
・お風呂は身体を洗う場所でもあり疲れを取る場所でもある
・身体を浄化させ悪いものを全部出すという気持ちで入る


【注意】
・急性五十肩で肩に炎症を起こしている場合は除く
・のぼせないようにする


ストレスが体に悪影響を与える

冒頭からお話をしているストレスですが、ここで私の体験を交えてストレスによる体への悪影響をお伝えしたいと思います。

以前、私は施術院の資料作成をパソコンでしたいと思い、週に一度パソコン教室に通っていました。今までパソコンを触ったことすらなかった私にとって、コンピューターを触るのは自分でも想像以上のストレスを感じていたのです。

特に「今、ものすごくストレスを感じている」という意識はないのですが、パソコン教室の講義が進むにつれて、頭が痛くなりはじめ、吐き気がしてきました。それも、一回だけでなく、毎回パソコン教室に行くたびに具合が悪くなり、終わると何事もなかったようにケロっと治ります。

他にも、車で知らない道を長時間運転していると、急に眼の奥と後頭部が痛くなり、頭痛になったという人や、職場が変わって使い慣れていないパソコンを長時間触って頻繁に頭痛が起こるようになった方もいます。

このように、ストレスは私たちの体に悪影響を与えています。
どれだけ、体調管理に気をつけても、ストレスをためてしまっては水の泡ですので、前項で紹介したお風呂でのリラックス方法を心がけるようにしましょう。

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