歯科医や大学病院に口臭で来る人の7割から8割は実は口臭に問題がない

ニンニクを食べたとかお酒を飲んだ後とか、心当たりのある場合の口臭は誰でも気にします。しかし、実際にはそれほど口臭がないのに、自分は周囲に不快感を与えていると思い込んでしまうのが「自臭症」です。

歯科医や大学病院の口臭外来に来る人の7~8割が自臭症とも言われます。
どこかで一度臭いと言われた経験があると、それが頭にこびりついて、ストレスになって、自臭症となってしまうケースが多くあります。

自臭症には2つのタイプがあり、心身症的なものと神経症的なものがあります。
その人の性格が関係しており、おとなしくて内向性な人は心身症です。心身症になりやすい人は、何でも自分が悪いと思う傾向があります。自分が悪いと思うと、それがすごくストレスになって、アドレナリンがたくさん出ます。
逆に、何でも自分ではなく人が悪いと思うタイプは神経症です。こういう人は反対に、ノルアドレナリンがたくさん出る形です。

●口臭心身症
おとなしくて、内向的な性格の人に多くあります。問題が起きると自分が悪いと思いこんでしまいます。
アドレナリン過剰分泌型です。

●口臭神経症
几帳面で完全主義、自己中心的で勝気な人に多いです。問題が起きると、自分のせいではなく、口臭のせいにして逃避してしまう傾向があります。
ノルアドレナリン過剰分泌型です。

《対策》
自臭症の人には自ら判断するという主体性が欠けている傾向があり、他の人が顔をしかめたり咳ばらいなどをするたび、自分を否定的に解釈してしまいます。
本人の思い込みが強く、第三者が否定しても受け入れようとしません。
「臭い」と言われていじめられたことがあったり、自分の容姿や能力に自信がないと、思い込みは余計強くなります。

自臭症は対人恐怖の一種の心の病です。
他人の気持ちを過剰に意識するストレスがアドレナリンを分泌させ、正体のない不安をひきおこしています。ストレスが強くなると、唾液の分泌が減少して本当に口臭が強くなってしまうかもしれません。

実際ストレスが多いと、唾液が減って口臭が出てきます。気にするから、余計ストレスになって、口臭が出て、さらに気にする……そういう悪いサイクルになってしまっている場合も多々あります。

メンタルなものは特別と思われやすいのですが、メンタルに大きく関わっているのは栄養です。メンタルクリニックに行けばよくなるというわけではありません。メンタルに異常が出るのは、栄養がちゃんとしていないからと言えます。
本人が自立心を養い、自分が周りの人に受け入れられない不安を克服することも大切ですが、心を強くするには、まず食事の改善です。

《栄養面から改善する》
○自然な食品を摂る
不安感を強くするような、ジャンクフード、砂糖、小麦粉製品などを避けて、ビタミンやミネラルに富んだ自然の食品を摂ることが心を強くします。

○鉛やカドミウムなど重金属を避ける
鉛やカドミウムといった重金属は脳・神経の働きに影響して、不安が高まりやすくなります。

鉛は食事にも含まれていますが、タイヤの粉塵やタバコの煙にも含まれています。
また、水道の鉛管などで、日常的に体に入れてしまっています。

カドミウムは、ニッカド電池などの廃棄物など、アルミニウムは、アルミの鍋やアルミ缶など、身の回りにたくさんあります。アルミ缶の缶ビールなど、コーティングしてあっても、多少溶け出します。何かの拍子に傷がついたりするとさらに溶け出し、摂取してしまうことになります。

こういった重金属は、体に入るのは微量ですが、たまると、影響を受けやすい人は影響を受けてしまいます。こういったものを「脳アレルギー」と言っています。
鉄、カドミウム、アルミニウムなどの重金属類は、脳や神経の働きを悪くして、不安を高まりやすくします。そういう悪いものは、なるべく体に入れないことが必要です。

○ビタミンCとビタミンB群を摂る
○カルシウムとマグネシウムを摂る

全身の病気と口臭の関係性 対策方法は?

●糖尿病
血液中に酸性物質のケトン体がふえるため、呼気に甘酸っぱいにおいがでます。
糖尿病になると尿が甘いにおいになります。それが糖尿病という名前の起こりです。
尿が甘いにおいがしたり、息も甘酸っぱいにおいになったりします。

●腎不全や肝不全
呼気に尿のにおいのようなアンモニア臭が感じられます。

●ガン
腸内の細菌分布が悪いほうに傾いていて、タンパク質の代謝が正常に行われないために、口臭が強く出る傾向があります。

《対策》
これら病気から起こる口臭には、原因となる病気の治療が第一です。病院で治療するとともに、食生活の改善をはかっていきましょう。

サブコンテンツ
>

このページの先頭へ